
働きながら、MBAに通う意味とは?|私が感じたキャリア・思考・人間関係の変化
MBAに通う意味は何か。
特に「働きながらMBAに通う意味」については、私自身も受験前からずっと考えていたことでした。
そして実際に勉強を始め、その答えのようなものが少しずつ見えてきた気がします。
今日は、私が社会人としてMBAに通う中で実感した「3つの変化」についてお話したいと思います。
モヤモヤしていた職場の判断やマネジメントが“理論”で整理できた
社会人として働いていると、「なんであの判断になったの?」と感じること、ありませんか?
- 上司の意思決定に違和感がある
- 現場の声と真逆の方針が会議で通ってしまった
- 納得できない指示が降ってくる…
私もそんな疑問を日々感じていました。
そして、なんとなく「モヤモヤ」したままにしていたことが、MBAでの学びを通じて少しずつ“整理できるようになった”のです。
例えば、「限定合理性(バウンデッド・ラショナリティ)」という言葉、ご存じですか?
💡 限定合理性とは?
人は必ずしも合理的な意思決定ができるとは限らない、という考え方です。
時間、情報、思考力などに限界がある中で、“最適解”ではなく“満足できる範囲の選択”をしてしまうことがあるという行動経済学の理論です。
「そうか、あの判断は“合理的じゃない”のではなく、限られた中での最適”らしき”選択だったのかもしれない」
そんなふうに、自分がこれまで違和感として受け取っていたことに、“言葉と理論”で説明がつくようになったのです。
もちろん、知識がすべてを解決するわけではありません。
でも、理論を知ることで、感情的だったモヤモヤが少し晴れた気がしました。
学びたいという意思が、周囲への“決意表明”になった
私がMBAへの進学を決意したとき、同時に必要だったのが働き方をどうするかの選択でした。
結果的に、私は会社の制度を使って「短日勤務」を選びました。
(※この決断については、別の記事で詳しく書いています)
この決断をしたことで、私は自然と*私はMBAに行く」という意思を周囲に伝える必要が出てきました。
- 上司に説明し、制度を活用する
- 同僚に働き方を変えることを伝える
- 家族にも生活スタイルの変化を話す
こうして一つひとつ説明していくうちに、自分自身にも「覚悟」が生まれていったように感じました。
「言葉にする」ことで、私の気持ちの中でもっていた思いとして目指していたMBAが、“私の進路”としてハッキリしていく感覚がありました。
多様な仲間との出会いが、世界を広げてくれた
通い始めて一番驚いたのは、周囲の仲間たちの多様性です。
以前の私は、家と職場の往復で、気づかないうちに世界が狭くなっていたのかもしれません。
MBAに通うようになってからは、
- 年齢も性別も価値観も異なるクラスメイト
- 異業種で働く人たち
- 海外から来た留学生
こうした人たちと日常的に会話し、ディスカッションし、悩みを共有するようになりました。
特に、海外出身の学生から受ける刺激は本当に大きいです。
不慣れな日本語で授業に参加し、真剣に学び、笑顔でユーモアを交えながら周囲とコミュニケーションを取る姿は、勇気をもらい初心に帰る気がします。
何より、異文化へのリスペクトと前向きさが自然ににじみ出ていて、「自分ももっと頑張ろう」と思わせてくれます。
講義そのものももちろん大事ですが、仲間から得られる刺激や学びは、何にも代えがたい財産です。
📌まとめ|働きながらMBAに通う意味は「変化を引き寄せること」
社会人として、時間もエネルギーも限られた中でMBAに通うのは簡単なことではありません。
でも、「今だからこそ得られる学び」や「出会える人たち」が確かにあると感じています。
- 日々の疑問に、理論的な整理がつく
- 自分の意思を周囲に伝えることで覚悟が生まれる
- 異なる価値観に触れ、視野が広がる
これらの経験が、今の私にとって“働きながらMBAに通う意味”だと思っています。
同じように進学を考えている方や、迷っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです😊