
なぜMBA?社会人MBAを志したきっかけ
ずっと気になっていたMBA、でも…
MBAに興味を持ったのは、実は10年ほど前のことです。
本屋で関連書籍を見かけるたびに手に取り、無料セミナーに参加して概要を知る程度には関心がありました。
「社会人として、こういう学問を学べばもっと仕事の効率が上がるのかな?」
「物事を俯瞰して見られるようになるのかな?」
そんな漠然とした思いはありましたが、費用や時間のことを考えると二の足を踏み、「いつか余裕ができたら…」と、行動には移せていませんでした。
転機は突然に 先輩の一言
そんな私に転機が訪れたのは、コロナ禍が少し落ち着いてきた頃のこと。
会社の先輩がふと、「今、MBA取得を目指しているんだけど、めちゃくちゃ面白いよ!」と話してくれました。
この言葉を聞いたとき、すっかり忘れていたMBAに関心があったことを思い出させてくれました。
というのも、その頃の私は、仕事に対して強い閉塞感を抱えていたからです。
「このままでいいの?」と感じていた日々
当時、私は月に70時間以上の残業が続くような環境で働いていました。
体力的にも厳しかったのですが、それ以上に辛かったのは、どれだけ時間を費やしても、自分の成長ややりがいにつながっている実感がなかったこと。
- 組織の中にいるのに、協力や理解を得られない孤独感。
- 上司からの評価に透明性や公正さがなく、モチベーションが削がれる日々。
「このままずっと、仕事を続けられるのだろうか…?」
そんな不安を抱えながら働くうちに、転職し入社当初に持っていたはずの熱意ややりがいは、完全に消え去ってしまいました。
やがて、「仕事が怖い。やりたくない。会社を辞めたい。」とばかり考えるように…。
それでも、疲れ果てていた私は、転職や休職といった選択肢を考える余裕すらありませんでした。
「会社辞めたい」から「会社をもっと知りたい」へ
そんな折、先輩からMBAの話を聞き、私は自分がかつて興味を持っていたことを思い出しました。
「私は会社を辞めたいと思っている。でも、過去に職種を変えて数社経験してきたけど、そもそも“会社”のことをちゃんと理解できているのかな?」
「組織を離れる前に、会社というものをもう少し学んでみてもいいかもしれない。」
かなり後ろ向きな理由ではありましたが、これが私がMBAを志そうと決意した瞬間でした。
📌 まとめ|「またいつか」を今に変える
今振り返ると、当時の私は、どんなことでもいいと「自分を変えるきっかけ」を求めていたのだと思います。
結果的に、MBAという選択が、「仕事を辞めたい、組織から離れたい」から「仕事や組織をもっと知りたい」へと私の意識を変えてくれたのです。
もし、過去の私と同じように、キャリアに悩み、閉塞感を感じている人がいたら、学び直しという選択肢を一度考えてみるのもいいかもしれません。