日商簿記2級を必死に勉強していた頃のことを、今でもよく覚えています。
250時間以上かけて、ひとつの資格に向き合う。
それは私にとって初めての経験でしたし、一度で合格できなかったこともあって、途中で何度も心が折れそうになりました。
そのたびに自分に言い聞かせていました。
「簿記に合格することが目的じゃない。
会社を理解すること、経営に関わる仕事をすることが目的だ。」
そうやって、何とか前に進んでいた気がします。
それでもどこかで、こう期待していました。
簿記2級を取れば、世界の見え方が大きく変わるのではないか🫡
財務諸表は、すらすら読めるようにはならなかった
正直に言うと、期待していたほどの変化はありませんでした。
貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書。
あれだけ時間をかけて勉強したのだから、ある程度は“読める”ようになると思っていました。
社会人として恥ずかしくない教養が身につく。
そんな感覚もありました。
でも、現実は少し違いました。
MBAに進学してから気づいたのですが(かなり遅くて少し恥ずかしいのですが)、
簿記を学んだからといって、会計のすべてを理解したわけではありません。
ファイナンスという分野は別に存在しますし、
- ROA
- PER
といった指標も、簿記の知識だけでは十分に理解できません。
また、工業簿記で学ぶ原価計算も、
すべてのビジネスパーソンにとって必須かと言われると、必ずしもそうではないと感じています。
(夢中で勉強しましたが🥲💦)
結論として、
財務諸表を「読み解ける力」は、簿記だけでは身につかない。
そして何より、私自身は
数字に対する苦手意識が完全に消えたわけではありませんでした😶😶
それでも、確かに変わったことがある
一方で、「何も変わらなかったか」と言われると、それも違います。
むしろ、変わったのは
“わからなさの質”でした。
たとえば、
- この数字はPLなのか、BSなのか
- 何を差し引いた結果なのか
- 何のための数字なのか、どんなスパンで見るものか
そういった「意味」を考えるようになりました。
以前はただの“数字”だったものが、
少しずつ「構造」として見えるようになってきた感覚です。
MBAで会計やファイナンスを学ぶ中でも、
その違いははっきりと感じました。
ビジネスの会話の中で出てくる数字の解像度が、ほんの少しだけ上がった。
そんな感覚です🧚✨
“得意になった”わけではない。でも、“向き合える”ようになった
簿記を学んだからといって、
数字が得意になるとは限りません。
少なくとも私は、そうではありませんでした。
でも、
数字から目を逸らさなくなった。
これは大きな変化でした。
簿記が楽しい、向いていると感じる人であれば、
そのままファイナンスや財務会計に進むことで、さらに理解が深まると思います。
一方で、
「簿記が楽しくない」
「やる意味がよくわからない」
そう感じている人もいるかもしれません。
そんな方にとっては、
“数字が得意になる”というより、
“数字と向き合えるようになる”
それくらいの変化でも、十分に意味があるのではないかと思います😄
資格だけでは、実務は変わらない
少し当たり前の話かもしれませんが、
資格を取っただけで、すぐに実務に活かせるわけではありません💦
方法を知っていることと、
それを使いこなせることの間には、やはり距離があります。
資格は、
「一定の知識があります」という証明
であって、
「経験があります」という証明ではない。
だからこそ、その後にどう使うかが大切なのだと思います👩💻
簿記の先にある選択肢
簿記2級を取ったあと、
「この先どうすればいいのか」
と迷う方もいると思います。
私自身は、その延長線上でMBAという選択をしました。
MBAで扱うテーマのひとつに、
「意思決定」
があります。
日々の業務の中でリーダーシップを発揮することはあっても、
最終的な意思決定を担う立場にいる人は、決して多くはありません。
だからこそ、
- どのように判断するのか
- 何を基準に選ぶのか
そういった問いに向き合うMBAの学びは、
とても面白いものだと感じています。
Reno’s note🐈
簿記は、自信をくれたわけではありません。
でも、
自分から目を逸らさない力は、確かにくれました。
数字が得意になったわけではない。
それでも、向き合えるようになった。
その変化は、とても静かで、でも確かなものだったと思っています🌿🌿
関連記事👉 社会人MBAはきつい?実際に通ってわかった現実と“それでも通う意味” – Learners & Careers


