「MBAを取れば、きっと自分は変われる。」
そんな漠然とした期待を抱いたのが、私とMBAとの最初の出会いでした。
電車の中で見た、あの一枚の広告から
ある日、通勤電車の中でふと目に留まった「グロービス経営大学院」の広告。
「MBAで、あなたの可能性を広げよう」――その言葉に、なぜか心が動きました。
当時の私は、MBAという言葉の意味すらよく知らず、ただ“何かすごいもの”というイメージしかありませんでした。
帰りに本屋へ立ち寄り、「MBA」と書かれた棚を見つけ、手に取ったのは『マンガ 日本最大のビジネススクールで教えているMBAの超基本』📚
マンガ 日本最大のビジネススクールで教えているMBAの超基本 | かんべ みのり, グロービス経営大学院 |本 | 通販 | Amazon
難しそうな専門書が並ぶ中で、漫画なら自分にも理解できるかもしれない。
そんな気持ちでページをめくったことを、今でもはっきり覚えています。
まぶしく見えた、あの教室の景色
「どんな場所なんだろう?」
好奇心に背中を押され、無料のオープンスクールに参加したのもこの頃です。
きれいな施設に、活発なディスカッション。
参加者同士が意見を交わし合い、先生に質問を投げかける姿――これまでに経験したことのない空間でした。
同じ“参加者”のはずなのに、他の人たちがまぶしく見えたのです。
「視座が高い」「語彙が豊富」「セレンディピティとか、アサインメントとか…知らない横文字が飛び交う」
そんな空間に、自分だけが取り残されたような感覚。
ワクワクと同時に、どこかむず痒い気持ちを抱えて帰路についたことを覚えています🚃
「いつか」が口ぐせになった日々
知れば知るほど、MBAの世界は遠く感じました。
学力、経験、費用、そして何より――自信。
どれを取っても「今の自分には無理だ😔」と思ってしまったのです。
「またいつか」
そう言い訳のようにつぶやきながら、私はその夢を静かに引き出しの奥へしまいました。
当時、相談できる人もいませんでした。
SNSも今のように発達しておらず、同じような想いを持つ人の声を聞くこともできなかった。
気づけば私は、“やってみたい”という気持ちをそっと自分の中に閉じ込めていたのです。
「なんとなく」を繰り返していたあの頃
MBAへの道を諦めたあとも、私は「なんとなく」勉強を続けていました。
なんとなく読書、なんとなくTOEIC。
“努力している風”ではあったけれど、心のどこかで物足りなさを感じていたと思います。
「今の仕事を頑張っていれば、わざわざMBAに行かなくても成長できる」
「日々の業務の延長線上に学びはある」
――そう思い込もうとしていました。
でも、本当はわかっていたんです。
“自分を変えたい”という想いを、まだ手放せていないことを。
そして今、あらためて思う「学びの再定義」
MBAは“万能”ではありません。
でも、あのとき抱いた小さな憧れが、今の私をここまで連れてきてくれました。
学びとは、誰かに評価されるためのものではなく、
自分の可能性をもう一度信じる行為なのだと思います。
そう気づいた今、私は再びMBAという言葉と向き合っています。
あの日、電車の中で感じた“ワクワク”を胸に――
次回の記事では、「MBAに再び出会い、進学を決意した瞬間」について書きたいと思います😸



