
学習計画書が書けなかった私が変われた理由|MBA出願の試行錯誤_学習計画書が「20点」だった私が気づいた、本当の動機と学び
社会人としてMBA受験に挑戦するにあたって、
最も時間をかけた出願書類が学習計画書でした。
前回の記事でも少し触れましたが、私が最初に書いた草案は、自己採点で20点。
誰かに評価されたわけではありません。でも、事前に読んでいた書籍や他人の例と比べると、自分の言葉が頼りなくなんだか薄く感じられたのです。
社会人MBA受験で一番悩んだ「学習計画書」|棚卸しから気づいた私の課題と学び – Learners & Careers
志望動機だけでは足りない。だから難しい
学習計画書の難しさは、「志望動機を書けばいい」というレベルではないこと。
これまでのキャリアや課題、MBAで何を学び、それを将来どう活かすか。
いわば“自分のこれまでとこれからをつなぐストーリー”を言語化する作業です。
漠然と「MBAに行きたい」と思っているだけでは、書いている途中でその曖昧さが浮き彫りになってしまいます。
まずは自分のキャリアを棚卸し
私は、自分のキャリアを時系列で書き出すことから始めました。
これまでに複数回の転職を経験し、職種も営業部門から本社機能部門まで幅広く、内容もバラバラ。数字で成果を示しにくい仕事も多く、最初は「どれも評価されにくいのでは」と不安になることもありました。
でも、なぜその仕事が印象に残っているのかを書き添えることで、
自分なりの「苦労」「工夫」「乗り越えた経験」が浮かび上がってきました。
「なぜMBAか」への答え方にも工夫が必要だった
私自身の動機は、どちらかといえば後ろ向きなものでした。
「今の環境を変えたい」
「疑問と不安の中に埋もれてしまっている自分を変えたい」
でも、それをそのまま書くわけにはいきません(笑)
だからこそ、自分がこれまでの仕事の中で感じた課題や限界を素直に見つめ、「MBAで学ぶことで、これらを乗り越えられるのではないか」という構成で文章にしていきました。
キャリアと学びの接点を、丁寧に組み立てる
最後に、書き出した情報を“部品”として整理し、全体の構成を組み立てました。
- どんなキャリアを歩んできたのか(特に経営に近い業務に着目)
- そこでどんな課題を感じたのか
- 今の自分では限界があることをどう認識しているのか
- そしてMBAでどんな視座や理論を得たいと思っているのか
このプロセスを通じて、私はようやく自分の中にあった本音に気づけました。
私が求めていたのは、“出世”でも“起業”でもなかった
私は、企業で出世したいわけでも、エリートになりたいわけでもない。
かといって、独立や起業を目指しているわけでもない。
私がMBAで学びたい理由は、正しい知識を得たい、経営という視点を持ちたいという、
とても個人的で、かつ切実な思いでした。
「変わりたい」と思う気持ちの裏側には、
ちゃんとした“願い”があったのだと、計画書を書きながら気づけたのです。
フィードバックと推敲が、文章を育ててくれた
草案が完成した後、ありがたいことにOBの方に見てもらえる機会がありました。
結果は…真っ赤な添削😅
でも、それがありがたかった。
自分では気づけなかった“独りよがりな表現”や“論理の飛躍”をたくさん指摘してもらい、
さらに推敲を重ねることができました。
おわりに|正解はない。でも、自分の言葉で書くことが大切
学習計画書には、絶対的な正解はないと思います。
でも、「等身大の自分の思い」を丁寧に掘り下げ、
自分の言葉で書いた文章は、必ず読み手に届くと信じています。
計画書の本にあるような“定型的な表現”では、自分の本当の動機には気づけなかったでしょう。
遠回りしたからこそ見えた景色があったと思っています。
これから書こうとしている方の、小さなヒントになれば嬉しいです🙂