
簿記2級の勉強方法 ― 独学で使った教材と学習スタイル
今回は、簿記2級の勉強方法について、私が実際に使った教材と学習スタイルを振り返ってみたいと思います。
当時使用していたのは 「スッキリわかる」シリーズ。
- 『スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 テキスト+問題集』
- 『スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 テキスト+問題集』
- 『スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集』
の3冊です。

この「スッキリわかる」シリーズは、簿記3級を学んだときから馴染みがあり、安心感がありました。他にもTAC出版から「カラー版」や「よくわかる簿記シリーズ」など有名な教材が出ていたことも知っていましたが、結局は慣れているテキストを徹底的に使い込むことにしました。
最初の勉強法と反省点
簿記2級の合格には2回挑戦しています。1回目の勉強法は今思うと非効率な部分も多かったです💦
流れとしては、
- 商業簿記のテキストを一周する
- 工業簿記のテキストを一周する
- それぞれを章ごとに精読する、演習問題を解く
- 模擬試験を解いて採点する
- 苦手部分を解き直す
といった手順でした。
一見すると王道の進め方に見えますが、私の場合は最初の「テキストを通読する」という作業で飽きてしまい、効率が落ちてしまいました。簿記3級の知識がすでにあったので、わざわざ通読から入る必要はなかったと感じています。むしろ、「これができた!」「理解できた!」という小さな積み上げを意識した方が、学習のモチベーションを保つことができました。
独学にこだわった理由
簿記2級を学ぶにあたり、最初からスクールに通うつもりはありませんでした。独学で合格したい、という気持ちが強かったんだと思います。
理由は2つあります✌️
- 自分のペースで時間を調整できること
- 「独学でやり切った」という自信を得たかったこと
もちろん、理解できない部分が出てきたときには「スクールに通った方がいいのかな…」「通信講座に切り替えるべきか…」と悩んだこともありました😶🌫️特に工業簿記の段階では苦戦したのを覚えています。それでも最終的には独学を貫き通しました。自分の性格上、あれこれ手を広げるのは得意ではなく、一つの教材に集中して進める方が合っていたのだと思います。
今振り返って思う効率的な学び方
今あらためて振り返ると、教材を何冊も買う必要はなかったと感じます。むしろ商業簿記・工業簿記のテキストと模擬試験を何度も繰り返す方が、知識の定着には効果的でした。急がば回れ、ですね。
簿記学習は「理解する時間」よりも「手を動かす時間」が大切だと思います。実際に仕訳を書き、計算を解き、ミスを確認する。その繰り返しが一番効率的で、小さな達成感にもつながりました。
教材選びについては「これが一番優れている」というものは正直ありません。市販されている簿記テキストはどれも一定の水準を満たしていると思います。だからこそ大切なのは
「自分が使いやすいと感じた教材を徹底的に使い込むこと」。これが私の経験から導き出した結論です。
簿記2級の勉強を通じて学んだのは、教材の多さではなく「繰り返し」の大切さです。テキストと問題集を何度も解き直すことで、着実に理解が深まりました。そして独学で挑戦したことは、合格以上に「自分にはやり切る力がある」という自信を与えてくれました。
これから簿記2級に挑戦する方も再挑戦する方も、ぜひ「一冊をやり込む」「とにかく手を動かす」という学習法をおすすめしたいと思います🫡