キャリアとは、ひとつの企業戦略に似ています。
どの市場で勝負し、どんな資源を活かすのか。
MBAで学んだ中で、印象的だったのが
マイケル・ポーターのポジショニング戦略と、
ジェイ・バーニーのリソース・ベースト・ビュー(RBV)。
これらを自分自身のキャリアに重ねてみると、
“どう働き、どう生きるか”を設計するヒントが見えてきます。
私はこれまで、いわゆる大手企業と呼ばれる3社で、まったく異なる職種を経験してきました。
その都度キャリアチェンジと転職を同時に叶えてきた背景には、
環境に適応しながら整え、偶然を味方にするという
Renoメソッド的な視点がありました。
ポーター理論から学ぶ「どの市場で戦うか」
ポーターは、「どの市場で、どんな差別化をするか」を明確にすることが、
競争戦略の出発点だと説きます。
キャリアで言えば、
「どんな職種・業界で」「どんな価値を発揮して」「誰に貢献するのか」を
自分で定義すること。
他者との比較ではなく、
自分の“置き場所”を意図的に選び取ることがポジショニング戦略の第一歩です。
Renoメソッド的にいえば、これは“環境を整える力”。
外部環境に流されず、しなやかに自分のフィールドを設計することです。
バーニー理論から学ぶ「何を武器にするか」
一方で、バーニーは「企業の競争優位は内部資源にある」と説きました。
人でいえば、それは自分の強み・経験・感性です。
自分の中にある「VRIO資産」を見つめ直すことで、
キャリアの“独自性”が見えてきます。
Renoメソッドでは、“Organization”を特に重視します。
日々の行動や習慣が整っていれば、どんな環境でも強みを発揮できる。
それが「動的な安定性」――しなやかに強い生き方の鍵です。
| VRIO要素 | キャリアへの応用 | Renoメソッド的視点 |
|---|---|---|
| Value(価値) | 他者への貢献・価値提供 | 自分の価値観を整える |
| Rarity(希少性) | 多様な経験・専門性 | 経験の深さと幅を活かす |
| Inimitability(模倣困難性) | 自分の背景・ストーリー | 自然体の個性を磨く |
| Organization(組織) | 習慣・行動・リズム | 「整える」構造を持つ |
Renoメソッドが導く“しなやかなキャリア戦略”
Renoメソッドは、
「選ばれる」ためでも「評価される」ためでもなく、
環境に適応しながら整え、偶然を味方にするための哲学です。
戦略といっても、
無理に競争するのではなく、
静かに自分の立ち位置を“デザイン”していく。
ポーターが教えてくれた「外部の見方」、
バーニーが教えてくれた「内部の見方」、
それらが融合したとき、キャリアは戦略ではなく“生き方”になります。
✨まとめ
経営戦略の本質は、
「何を持ち、どこで活かし、どう整えるか」。
キャリアも同じ。
市場(環境)を観察し、自分の強みを磨き、
そして静かに整えていくことで、偶然が味方してくれる。
それが、MBAで学んだ理論とRenoメソッドが出会う地点。
戦略とは、生き方のデザインそのものなのです。



