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自分を律するのではなく、整える|“Reno式セルフリーダーシップ”のすすめ

どれだけ目標を立てても、思うように続かない。
「頑張りたいのに、心も体も追いつかない」──
そんな瞬間は、誰にでもあるものです。

けれど、そこで自分を「責める」必要はありません。
もし自分を追い込むのではなく、“整える力”を持てたなら。
日々をもっと穏やかに、そして確実に、目標へと進めるのではないでしょうか。

「自分を律する」のではなく、「自分を整える」。
これは、社会人MBAで学びながら私自身が大切にしてきたセルフリーダーシップの在り方であり、
Renoメソッドの本質そのものです。


なぜ“律する”ではなく“整える”なのか

現代社会では、「努力=美徳」「自分に厳しく」が前提のように語られます。
確かに、それは一見「成長」に見えるかもしれません。
しかし、心理学的には過剰な自己統制は逆効果であり、
やがて燃え尽き、自己否定や疲弊につながってしまうことも少なくありません。

Renoメソッドでは、
「自分を整える=環境とリズムを設計すること」と定義します。
つまり、自分を“支配”するのではなく、自分を“導く”という発想。

自律とは、自分を追い込むことではなく、
自分を継続的に導き続ける優しさのことなのです。


MBAで学んだ“リーダーシップ”との共通点

MBAでは、リーダーシップは常に重要なテーマのひとつです。
私自身、当初は「リーダーシップ」という言葉に苦手意識を持っていました。
というのも、リーダーとはカリスマ性を発揮しにチームを引っ張ることで、
生産性を上げ続ける存在だと思い込んでいたからです。

けれど、学びを重ねるうちにその考えは大きく変わりました。
リーダーシップには多様な形があり、
エシカルリーダーシップ、サーバントリーダーシップなど、
“人を支える・導く”在り方も数多く存在します。

リーダーシップとは、“人を動かすこと”ではなく、
まず“自分を動かすこと”から始まる
ハーバード・ビジネス・スクールでも、
「内省(Reflection)」「セルフ・アウェアネス(自己認識)」が最も重視されています。

自己理解を深める人ほど、周囲に心理的安全性をもたらし、
チームの信頼を育てることができます。

つまり、「整える力」はリーダーシップの土台。
“Control(統制)”ではなく、“Empower(力を与える)”。
Renoメソッドの「整える」という思想は、まさにこのEmpowerment(自己を支え、他者を照らす力)につながっています。


Reno式セルフリーダーシップの3ステップ

① Ritual|香りで心を整える(感情のリーダーシップ)

香り・ルーティンなど、五感のトリガーを活用して意識をリセット。
感情を抑え込むのではなく、穏やかに切り替えることで、自分のリズムを取り戻します。

② Nano-Step|行動を細分化する(思考のリーダーシップ)

完璧を目指さず、まずは15〜25分の集中から。
小さな一歩が“自己効力感”を生み、自然と継続のリズムが生まれます。

③ Reflect|自分を褒め、内省する(成長のリーダーシップ)

日々の行動を「反省」ではなく「再設計」として振り返る。
自分を責めるのではなく、次の一歩を優しく描くことがポイントです。


“整えるリーダー”が持つ3つの共通点

1.柔軟性(Flexibility):
 変化を恐れず、状況に合わせて自分のリズムを変えられる。

2.静かな強さ(Composure):
 感情に飲まれず、冷静に選択する。穏やかな心が信頼を生む。

3.継続力(Consistency):
 大きな成果を狙わず、日々の小さな積み重ねを信じられる。

これらはすべて、自己理解 × 習慣 × 思考のリズムの交差点で育まれます。


🌱まとめ|“律する”より“整える”ほうが人生はうまくいく

自分を責めて動かす時代から、
自分を理解して整える時代へ。

Renoメソッドは、
「やる気」や「根性」ではなく、
「仕組み」と「優しさ」で人生を進めるための哲学です。

香り、リズム、そして内省。
それは、静かに自分を導くためのセルフリーダーシップの形です。