独学×習慣+自分への労い
独学の工夫 - 簿記

独学で日商簿記に挑戦!1%の工夫で続けられる勉強法

 独学はすぐに始められる反面、続けるのが難しいものです。特に 日商簿記やTOEICの学習 は範囲が広く、独学で挑戦すると「どこから手をつければいいのか分からない」「勉強を続けられない」と感じる人も多いのではないでしょうか。

私自身も簿記2級を独学で取得しましたが、途中で何度も挫折しそうになりました。そんなときに役立ったのが、自分なりの小さな工夫です。そして後から振り返ると、その工夫は世界的ベストセラー『複利で伸びる1つの習慣(Atomic Habits)』に書かれている理論と重なっているところが多くありました。

この記事では、本書の理論と私の実体験をリンクさせながら、簿記学習を含めた「独学を続けるための具体的なヒント」をご紹介します。

1%の改善を積み重ねる ― 簿記学習を小分けにする

 本書の有名な主張に「1日1%の改善を積み重ねれば、1年後には37倍の成果になる」という考え方があります。大きな努力を一度にしなくても、小さな積み重ねで大きな成果が生まれるのです。

簿記の勉強も同じです。テキストを最初から最後まで一気に進めようとすると、途中で挫折します。私が実践したのは「今日は仕訳の練習問題を3問だけ」「今日は工業簿記の原価計算の公式を1つ覚える」など、小さく分けて進める方法でした。

小さな達成感を毎日積み重ねることが、モチベーションを維持する最大のコツです。
「簿記をマスターする」ではなく「今日は1ページ進める」と考えると、自然と継続できるようになります。

習慣は「きっかけ・欲求・反応・報酬」で強化される

著者は「習慣が続く仕組み」を「きっかけ → 欲求 → 反応 → 報酬」というサイクルで説明しています。

私は簿記の勉強でも、このサイクルを意識していました。

  • きっかけ:朝のコーヒーを入れたら勉強を始める
  • 欲求:コーヒーを飲みながら落ち着いた時間を過ごしたい
  • 反応:簿記の問題集を解く
  • 報酬:問題を解いたら甘いお菓子を食べる

「勉強をしたらちょっとしたご褒美がある」という仕組みを作ることで、簿記の勉強が苦痛ではなくなり、自然と机に向かえるようになりました。

ポイントは大げさなご褒美ではなく、日常に取り入れられる小さな楽しみを設定するということです。”

人は、未来のご褒美ではなく、「目の前のご褒美」で動くことができるのです。

目標よりもシステム ― 「簿記」合格を支える仕組み

多くの人が「簿記2級に合格する」という目標を立てて勉強を始めます。しかし「目標」を立てただけでは続きません。本書では「目標はゴールにすぎず、それを支えるのは毎日のシステムである」と指摘しています。

私の場合、簿記の勉強を「時間」ではなく「進捗」で区切るようにしました。

  • NG🙅「今日は2時間勉強する」
  • OK🙆「今日は第3章の仕訳を全部解く」

時間で区切ると濃度の薄い時間、つまり「やった気」になってしまう一方、進捗で区切ると学習が目に見える形で積み上がり、自信につながります。

簿記の学習範囲は広いですが、システムを作れば確実に進められます。たとえば「平日は仕訳、休日は模擬試験」とルールを決めておくと、迷わず机に向かえます。

まとめ ― 今日からできる1%の改善

『複利で伸びる1つの習慣』と私の簿記独学経験を重ねて振り返ると、次の3つがポイントになります。

  1. 1%の改善を積み重ねる:簿記の勉強を小さく区切って進める
  2. 報酬を取り入れて強化する:勉強の後にコーヒーやお菓子で自分をねぎらう
  3. 目標よりもシステムを重視する:学習時間ではなく進捗ベースで管理する

簿記は決して会計が得意で、経理実務がある人が合格できる試験ではありません。小さな仕組みを作り、複利のように積み上げることで、きっと誰でも合格に近づけます。

もし「独学で簿記を勉強しているけれど続かない」と悩んでいるなら、今日から1%の改善を始めてみてください。机にテキストを開くだけでも立派な一歩です。その積み重ねが、やがて大きな成果につながるはずです🫡